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7日目 ジェルバ島2日目 Kの日記 8時頃、起床。といっても7時頃から眠れず。ホテルがきれいすぎるのだろうか。 1階のレストランで朝食をとる。チュニジアの朝食には珍しく、ゆで卵がつく。通常の 朝食は、バゲットとコーヒーにダットジャムだけなのだが、ここでは、それに加えてオレンジジュースに卵、さらにパウンドケーキのようなものがついてくる。いつもより豪華だ。しかも窓辺の席で静かな港を見ながらの朝食。贅沢である。 その後、ゆくりと、たまっていた洗濯をする。これで数日の南の砂埃を落とすのだ。外は今日もまぶしいほどの青空。11時ともなると、すでに日差しも強い。 さて、太陽に励まされた私たちははりきって街へでかけた。別に目的もなく中心街をぶらつく。みやげ物やが軒を連ねる。ある店を冷やかし半分で覗くつもりが、相手が強引なあまりほとんど喧嘩になってしまった。はじめに店先でタピの値段を尋ねたところ、今までで一番ふっかけた値段、 250TDだと言ってきた。その時点でやめておけばいいのに、中にもっとたくさんあるというので、店の2階にあがってしまった。そこで、気に入ったタピを見つけたUが交渉を始めた。我々は、どうせ最後には50前後に落ちつくことを知っていたので、そこから全くゆずろうとはしなかった。しかし、男は冗談じゃない、という表情でなかなか受けあわない。それなら買わないまで、断って帰ろうとすると、男はとっさにUの腕をぐっとつかんだ。Uは怒って男の腕を突き放した。雰囲気は最悪である。にらみ合っている我々を見て、隣の部屋で交渉を一部始終聞いていたらしい店の主人が出てきて、「オーケー。その値段でいいから。」と私たちに向かって言った。男は納得行かないようだったが、主人が反論をゆるさなかったようだ。結局、私たちは勝利を納めたわけだが、もう交渉はこりごりだった。 店から明るい通りにでると、急にお腹が空いているのに気がついた。近くの手頃なレストランで食事を済ませる。 午後になって暑い日差しをさけるのを口実に、またも懲りずに一件のみやげ物やを覗いた。軒先のガゼル模様のタピが我々を呼ぶのだ。今度は本気にさせまい、などと気合いを入れて入った店だったが、そこには調子のいい(多少なれなれしい)若い少年のような店員がいるだけだった。別に押し売りするようすもない。少しほっとして、中位のガゼルのタピの値段を尋ねた。すると、なんと「45TD」だと言うではないか。私たちは自分たちの耳を疑って何度も聞き返した。彼はおかしそうに45TDという値段を繰り返す。私たちは呆然とした。あれほど大変な交渉をして勝ち取った値段よりも安い。結局そのタピはEが30TDで購入した。 30TDで! 私たちはすっかり安心しきってその店に長居してしまった。この際、すべてのものの値段を聞いておこう、と思ったわけでもないが、遠慮なく店の中を散策させてもらった。チュニジアでよく見かける素焼きのマグカップはなんと1TD。他のところでは15TDだと言われたものだ。この際、ここでおみやげを買ってしまえ、とばかりにUが香水瓶を買い、3人とも自分用にもヌメ革のサンダルを5TDで買った。彼の話ではドイツ人にはサンダルも3倍の値段で売るという。実際、我々が居る間に値段を聞いたドイツ人には数倍の値段を返していた。(ジェルバにはなぜかドイツ人の旅行客が多く、ドイツ語を話せるチュニジア人が結構居る。以前、ここで会った青年はドイツ語は多少話せたが、フランス語はできなかった。)その調子のいい兄さんにいろいろ見せてもらっているうちに午後も遅くなってしまった 。 |
ホテルに戻ったのはもう4時頃だった。のんびりと午後を過ごすつもりが多少予定が狂ってしまったようだ。それでも、私たち3人は近くのリゾートホテル、ダーファイザへと向かった。 我々が泊まっているホテル・ロートスは並びにあるもう少し格が上のホテル、ダーファイザと同じ系列なのだ。実は、ロートスに泊まると、ダーファイザのプールと庭が使える、という特典がある。ダーファイザはロートスよりもより伝統的なチュニジア風の建物で、広い中庭があり、小さいがきれいなプールがある。 特に中庭はのんびりと午後を過ごすにはもってこいの場所だ。オリーブの木陰に白い椅子とテーブルが用意され、猫たちが自由に寝そべったり、駆け回ったりしている。 Uはオリーブの絵をスケッチし始めた。3人とも生きたオリーブの木や実をみるのは初めてだった。緑色から濃い紫色へ変わる微妙な色合いが美しい。 結局、日が暮れるまでそこで過ごした。ホテルの部屋へ戻ると、くたくたで街まで歩く元気はなくなっていた。仕方なく、ホテルで食事をとることにした。5.5TDのコースを頼む。今日のメニューのようなものだ。いつかトルコで食べたようなキョフテ(アラブ風ミートボール)がメインだった。フライドポテトはおいしかったが、他のものは特別おいしいわけでもない。我々の口には庶民的な食事の方が合っているようだ。高くてもおいしいとは限らない。これからはがんばって街まで出て食事をしようと反省した。しかも、デザートのクレームにはなんとおやじのひげが一本ばかり入っていた。 ![]() 新たに購入したタピをホテルのテラスにずらりと並べてみた。壮観。 |
![]() ホテル・ダーファイザ(Dar Faiza)のプールサイドから空を仰ぐ。 | |