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季節はずれの夏休み in Zarzis/Tunisia
寄稿: 植澤 晴夫
第四回「Zarzisで−その2」
*私達の一日
朝8時ごろ起床。ノロノロと寝ぼけマナコでウロウロと身支度。
9時朝食。ビュッフェ形式で好きなものを食べる。各種パンはあまり美味しくない
が、イチジクのジャムはイイ。コーヒーは少々ドロッとしていて、でも我慢して飲ん
でいる。
朝食後、部屋へ戻って着替えプールへ。2週間分のお金を払って確保してある日光
浴用の長椅子とマットレスをお気に入りの場所に置いてあるので、そこで日光浴。何
しろ日差しが強烈で皮膚がすぐに炎症を起こしてしまうので、入念に日焼け止めク
リームを体中に塗りまくる。それでも日向では我慢できないのでつい日陰へ避難。
時々プールに入って犬掻きもどきをして体を冷やし、かつ運動もする。もっぱら本を
読むか、ぐったりしてうたた寝。飽きたら浜辺を延々と散歩。自分達と同じような
人々を、横目で見ぬ振りをしながら鋭く観察。あのカップルは年が離れすぎていて許
せない、とか、あの女性は抜群のスタイルだとか、何とかかんとかetc。こうし
て、昼食後もまた朝と同じことを繰り返す事もある。12時半からの昼食の後は、普通
1時間くらいの昼寝(また寝る!)のあと、町へ出かけたりする事もある。この反対
に、朝どこかへ出かけていって、昼から日光浴することもあるが、まあ大体このパ
ターン。
夕食は19時から。この時は女性も男性も正装(といっても肌をあまりあらわにしな
い、というくらいの服装ですが)で食事。4コースくらいのメニューでそれぞれ2〜3
のメニューから選べる。そして食事後は付近を散歩か部屋で読書。23時就寝。
多分みんな同じだと思いますが、食べて、寝て、こんな毎日です。
*またFredへの質問。ホテルのあちこちに一日中、いや夜も立っている警備員らしき
人達がいるけど、そんなに危険な事があるの?
答え:卑しくもイスラムの人達は慎み深い信仰心の篤い人達が多い。彼らが見張って
いるのは、ゲストであるあなた方です。物質主義・快楽主義にどっぷり浸かったキリ
スト教社会の人々は、女性が着飾ったり、肌をあらわにして男性の欲望を誘い、ま
た、若い男女が見境も無く不純な交際に走り、また物質をたくさん持ったものが持た
ざるものに対してそれを誇示する。これにイスラムの人が惑わされないように見張っ
ているのです。実際、ホテルでは有閑マダムがあからさまにホテルの従業員を誘い込
むのです。許しがたい不道徳な事をするのです。ああ、恥ずかしや
情けなや。
なるほど。そうだったんですか。客が現地人に対して悪さをしないように。つまり、
彼らは私達を見張っている。
*市場見物
今日は、Boriskaが近くで行われている週に一度の市場に連れていってくれた。現
地人だけの市場で外国人はまずいないと言っていたが、そのとうりだった。とても大
きな市場で、大変な人出だ。どこにこんなに沢山現地人がいたんだろうか。Zarzisは
人口およそ6万人だそうだ。しかしここは市の郊外。こんなところでなぜこんな大き
な市場が? これはBoriskaも知らないそうだ。いや、このJapanese、ちょっとどう
でもいい質問が多すぎる、とでも思っているのかもしれないな?要注意。
市場に出ているものは、まず生活や仕事で使うもの全て。食品・衣料品・生活用品
・電化製品・家畜、あらゆる物が出されています。食品以外は(そりゃ当たり前だ)
セカンド・ハンドが多い。
食品に関しては、イスラムの戒律どうり食事を楽しむような事はしないので、ほと
んどここで採れるもので、しかも原材料。調理したものは売っていない。野菜や果物
などは種類もそんなにない。香辛料は何種類も出ていたが、値段は結構彼らにしたら
高い。衣料品は家内が目の玉を大きくして見回っていたが、これといった気を引くも
のは無かったようだ。いちがいには言えないが、衣で目だけを除いて隠してしまうイ
スラムの女性にとって、自分をアピールするものは衣のあでやかな色彩とデザインし
かない。いきおいみんなの目を引く極彩色の衣をまとう。家内はその派手な衣が欲し
くてたまらないようだが、さて、そんな目だけ出して体を覆うような衣、いったいス
イスでホントに着用する気かしら。いやいや、彼女にとってそんなことは問題じゃな
いか。口を挟んでいらぬ争いが起きないよう気をつけましょうね!
売られている殆どの衣料品・生活用品は、日本ではまず見かける事の無い質素な古
い簡単なものだ。昭和30年代を思い出しますなあ。なんて、年がばれちゃう。家畜
は、ラクダはもう売れてしまったらしく見当たらないが、羊、やぎ、ウサギ、鶏、
馬、ロバ、などが売られていた。いったいラクダはいくらぐらいするのか聞きたかっ
たが、Boriskaの顔を見て自重、聞くのをやめた。
私がこの市場で一番興味を持ったのが、実はこの市場に居る現地人達です。
考えていたほどより黒人はまったく少なく、殆どがアラブ系です。私にはいろいろな
アラブ系の民族に対してそれを見分ける力はありませんが、見ているとおもしろいも
のです。日に焼けた色を想像で取り除いてみると、なんと結構日本人と良く似ている
ではありませんか!実に50%くらいのここに居るアラブ系の人達は日本人にそのま
まなれる!日本人のルーツには中東も含まれている、と言う説に実に納得できます。
余談ですが、何年か前にスファラディと呼ばれるアラブ系ユダヤ人が日本にやって
きて仙台で講演会を行ったそうです。このスファラディと呼ばれるユダヤ人たちとい
うのは、昔、南・北イスラエル王国が周辺の強大な国に滅ぼされて無くなってしまっ
てからも、当地アラブの諸国にちらばって生き長らえていた、原ユダヤ人とでもいう
べき人達です。これに対して、現在私達が知っている多くのユダヤ人は、実は後に改
宗してユダヤ人になったカザール人(アシュケナージとか言われる西欧系の)だと言
われています。このスファラディはもともと高地アジア系で、旧約聖書には、ユダヤ
人とアラブ人の始祖アブラハムはウル(現在のトルコ西北部)の出身であることが記
されています。その原ユダヤ人が言うには、日本に来てみて仰天した。ここにいるあ
なた方を見渡しても、半分は間違い無く私の同胞だ!いったいどうした事だ。イスラ
エルから出ていった我がイスラエルの10部族は(紀元前2世紀ころ)、日本に来てい
たのか!と言ったそうです。ホントかどうか知りませんが。
しかし、ここにいる市場の現地人を見て、日本でも見かける同じ顔がずいぶん沢山い
るのにはビックリしました。いったいどうなっているんでしょうか?どなたか教えて
いただけますか。
私の故郷は日本海に面していますが、私が住んでいる海岸線ではなくて、わざわざ
町から遠く離れた山の上のほうに住んでいる人たちがいます。私が彼らと中学で一緒
になった時はとてもビックリしました。なぜなら、まったく見慣れない顔の人達ばっ
かりだからです。この彼らは大体が色黒で、顔がゴツく、黒人のようにちじれ毛の人
も中にはいます。今私の目の前に居るチェニジア人とほとんど同じ顔をしている人達
です。この私の故郷の人々をここに連れてきて彼らチェニジア人に見せたい!そん
な、興奮を覚えました。独り善がりな想像・興奮ではありましたが。
それから、まったく違う話ですが、若い男女のカップルが皆無!
そこで今度は意気込んで質問:いったい彼らはどうやって結婚する相手を見つけるの
か?今回は勇気を出して聞いてみました。
答え:やっぱり!この質問には嬉々として?答えてくれました。
相手は回りの親族や親が決めるのよ。恋愛なんてとんでもない!交際なんて硬く禁
じられてるんだから。見つかったら鞭打ち刑で、皆の恥さらし。とってもじゃないけ
ど自分で自分の相手を決めるなんて、できっこないわよ。結婚の日にお互い相手の顔
を見るなんてザラなんだから。
日本にもそういう良き?時代がありましたかね。
じゃ、初恋なんてのは?
それは・・・・・・・、あるんじゃない?
そう!そりゃあ良かった!!
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