寄稿: 越崎 健司 |
| 3月9日(日)晴れ カルタゴ遺跡めぐり | |
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朝早く列車で南に向かう福田さんを見送った。木曜日にドゥーズで開かれる遊牧民 の市でまた彼には会うことになるだろう。それにしてもチュニスに到着した次の朝に 他へ移動できる彼がうらやましい。私は結局、CITY BANKがガフサにあると信じて今 夜ガフサ行きの夜行列車に乗るか、それとも確実に明日の月曜チュニスで両替して支 店のある場所を聞いてから移動するか決心が付かず、今日も荷物を抱えたまま動き回 ることになってしまった。 カルタゴでは点在する遺跡をひたすら歩いて回った。残念ながらカルタゴの遺跡は ローマによって破壊され、また、ちっぽけで、それ自体を見て楽しめるものはほとん どない。唯一Antonine Bathsだけは、形はあまり残っていないものの、その広さと後 ろに見える美しい海との調和によってすばらしい景色を作り出していたが。あとはカ ルタゴの民がいけにえとして捧げた子供達の墓地であるTophetが、林立する墓に終始 不気味さと寒気を感じて印象に残ったぐらいだった。美術館に展示された物もバルド ー美術館にはるかに劣り、古い物の鑑賞に来るのならほとんど意味がないであろう。 カルタゴは散策を楽しむために来るべきである。遺跡の周りには花の咲いた草原が広 がり歩いていて気持ちがいい。そんなカルタゴだが、私の場合には、羊を連れた人に 道を聞くと教えもらった後に「〜TD」と言われ、農家の近くにいた子ども達の相手を していると突然「souvenirに〜TDくれ」と言われ、嫌な気分になってしまった。自分 はアラビア語もフランス語もできないのであなたの言っていることが理解できない、 とひたすらとぼけ続けて相手に諦めさせお金は一銭も払わなかったが。また、荷物を 抱えて一日歩き回るのはきつく非常に疲れた。そんなときに次に行く所を探していた ら警官が親切に白バイの後ろに乗せて運んでくれて喜んだのもつかの間、彼の勘違い でその前に行った所に戻されてしまって・・・。 やはり明日しっかり両替の問題をなくしてから移動することにしチュニスで宿探し をすることにした。もう夕方で暗くなりつつあるので気持ちが焦る。しかし、ガイド ブックで1人6TD(680円)、4.5TD(510円)だったところが8TD(900円)、12TD(1360円)にまで値上がりしている。明日両替がうまくいくまではお金を節約したい、という気 持ちがあり安い宿のあるメディナ(旧市街)に行った。Hotel Milanoは小さく暗い路 地を入ったまさに安宿。ところが、ガイドブックには3.5TD(400円)とあったのに、今 1人部屋がなく3人部屋を一人で使って7.5TD(850円)だと言う。冗談じゃない。しか しもう夜が迫っている。宿の主人は全く英語が話せず交渉は実に大変だが、粘ると、 2人部屋に一人で泊まっている人と相部屋すれば2.5TD(280円)だと言う。相手を聞く とアルジェリア人だそうだ。主人がその人を呼んでくれ、彼が部屋から顔を出したが 何かこわそう。ヨーロッパ人とかいないのか?と聞くと、どうやらこのホテルにいる のはアルジェリア人ばかりらしい。私は別にアルジェリア人だから危険だ、などとは 思わないが、さすがにこのホテルに泊まることには気が引けた。だからといって暗い 中荷物を抱えてまた動き回るのは嫌だ。迷った末、結局相部屋にしてもらうことにし てしまった。旅行者がこんな安易な行動決定をしてはいけない、と後悔しながら大事 な物の入ったバッグを抱いて寝た。 ホテルチェック:Hotel Milano 2.5TD(280円)、2人部屋、トイレ共同 場所、汚さ、客など、まさに安宿の典型。私は何もなく済んだが、安全と居心地の 点からはとても人には勧められない。 チュニジア旅行時、1TD(チュニジアンディナール)≒ 113円 、$1≒ 124円。時差 は8時間。 次へ |
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