「今日は1型糖尿病の代表として 話をしに来ました!」
みたいな喋り方はしないように気をつけてる。

私が言ってることがすべてではないからね、
あくまで私個人の意見だからね、
みんながこうじゃないからね、
たまたま私の考え方がこうなだけだからね、
私と真逆の人もいるからね、
ということは解ってもらわないと。

私は成功談を話したいんじゃない。
失敗談を話したい。
ありのままに。

上手く言えないけど、

辛いことを乗り越えました!
今ではこんなことできるんです!
こんなことにもチャレンジしています!
病気があっても前向きに生きてます!
楽しむ気持ちさえあれば大丈夫!
何事も諦める必要はない!
っていう“光”の話をしたいんじゃない。

すべてを病気のせいにするのは違うけど
でも今まで病気のせいで
苦しい思いをしたことがあるのは事実。
その時感じた苦悩や葛藤や劣等感や絶望、
そんな人間らしい生々しいものをありのまま話したい。
“影”の話をしたい。

でも“影”の話だけして終わりじゃなくて
そこから何に気付けたか
どういう考え方に変わっていったか
今後にどう活かしているか
を加えることも忘れず。
自分のことは自分で証明する。
過去の苦しみは今とこれからの自分が報わせてあげる。

治ることのない病気を抱えながら生きるって
こういうことなんだよ、

病気のせいで頑張んなきゃいけないことが
人より多いけどみんな踏ん張って生きてるよ、

一日も欠かさず取り組んでるんだよ、
どんなに嫌でも逃げたくても痛くてもし続けてるんだよ、
凄いでしょ、
立派でしょ、

この病気を抱えてる人達は強いんだよ、

という私の話を聞いた人が
私達のことを「可哀想」「気の毒」ではなく
「立派な人達だ」「毎日努力されてるんだなぁ」と
思ってくれたらいいな。

外に向けて
「病気の正しい理解をして!」と訴えかけるのも大事だと思うけど、
「この病気の人達の頑張りを見てあげようよ」ということを
メインに私は伝えていきたいんだよ。

正しい理解って難しい。
当事者でも間違えることあるよ(笑)
でも、頑張りを想像するのはそう難しいことではないと思う。

1型糖尿病だけに限らず
病気と闘っているすべての人に
どうか「尊敬」の目が向けられますように。

外へ向けて伝えたいこと