『灰色と青(米津玄師+菅田将暉)』という歌に
こんな歌詞がある

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治療に終わりはない(今のところ)
終わりのないことをしている私達は凄い
いつまで続くか分からない
ゴールが見えない
そんな状態でも毎日取り組んでる

そんな凄い私達に花束を

「終わらない(治療を頑張ってる)
(自分と仲間達の)毎日に
花束を(贈りたい)」

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注射が痛い、とか
血糖測定がめんどくさい、とか
嫌な理由はたくさんあるけど
この病気の一番嫌なところは
自分がどれだけ弱いか
思い知らされることだ

“しっかりする”
“ちゃんとする”
自分の真面目さを試されてるみたい

サボることは許されない
自分の行動がすべて
自己責任
自業自得
“しっかり”、“ちゃんと”、しないと
自分に返ってくる

そんな自分次第な病気

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サボりたくもなる、人間だし
でもサボることは許されない

これは○○さんに任せよう、って
仕事なら誰かがやってくれることがあっても
病気は誰も代わりにやってくれない

そりゃ辛くもなるって

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しっかりしてない自分
ちゃんとできない自分
上手くできん自分
イライラしてしまう自分
心が不安定になってしまう自分
そんな自分の弱さに気付いてしまう
嫌でも気付かされる

酷だ
とても酷だ

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小児発症の人は
幼い時からそれを嫌というほど
感じて生きてきたと思うと
ただただ胸が苦しい

私も11才の小児発症
今まで数え切れんほど
自分の弱さと出会ってきた
「なんでこんなことも簡単にできんの?」
「なんで高血糖防げれんかったん」

本当に、
本当に本当に、
酷な病気だ

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うつ病と診断されてる
そんな仲間をたくさん知ってる

発症してからずっと精神科に通ってる
そんな仲間も知ってる

精神科に入院してた、や
死のうとしたことがある、という仲間も

人間はしっかりしてないものなのにね
完璧な人なんていないのにね
サボりたくもなるし
つい忘れちゃうし

そりゃ疲れるよね
すごいエネルギーいるしね
何もしたくない日だって当然あるよ

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そんな中
みんな頑張っとんよ
みーんな凄いんよ

声をかけるべきは
「よぉーく頑張っとるなぁ」なんよ

当事者同士で
親から当事者へ
子から当事者へ
兄妹から当事者へ
恋人から当事者へ
医療者から
友人から
上司から
先輩から
先生から

世間からかけてあげるべき言葉は
「あなたは素晴らしい」なんよ

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血糖コントロールは難しい
イライラもする
悲しくもなる
めんどくさい
でも手を止めてない
それを努力と呼ぶ以外に何がある
ダイエットでも筋トレでも何でも
大事なんは続けることじゃろ
継続できる人は強い
私達は強い

オリンピックで金メダルとる選手が
毎日厳しいトレーニングに取り組んどる、
それくらいのことなんよ

毎日するってことは
それくらい大変なことなんよ

だから凄いんよ

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だから
「頑張っとるなぁ」 「偉いなぁ」
って周りの人は言ってあげてほしいし
私も仲間にそう言ってあげたいし

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頑張ってる人を見て
素直に「頑張ってて凄いね」って
言える人で溢れた世の中になったらいいね

「終わらない毎日に花束を」
頑張ってる
かけがえのない大切な仲間達に花束を
頑張ってる
私自身にも花束を

「終わらない毎日に花束を」